お知らせ

「柊の会」発足のご案内

2021年2月2日

最新情報はこちらの記事をご覧ください。
https://www.kyusoumake.com/information/246.html




旧相馬家住宅庭の片隅に初代相馬哲平の植えた柊(ヒイラギ)の老木があります。
11月に白い可憐な花を咲かせます。

柊(ヒイラギ)は「魔除け」「.先見」「用心」等(花言葉)として有名です。きっと宗教心の強い初代が愛した木なのでしょう。
この柊を三代目哲平の居室から見ると、ちょうど、初代の創業した相馬株式会社の、モスグリーンの建物を見下ろしているように見えます。柊は、旧相馬家にとって、今でも守り神のような存在に思えてなりません。 

年間1万人近い訪問者の中には、旧相馬家住宅の保存に関心を持っている多くの方がいらっしゃいます。屋根瓦へのご寄付を始め、支援者の数は、千名を上回り、ご支援金の大部分は、今後の修復に備えて大切に保管してあります。

旧相馬家住宅の保存は重要文化財として、これから100年を目指します。
修復のほとんどは国の手に委ねなることになりますが、毎年のように次々生じる修復工事は、函館市教育委員会や文化庁の指導のもと行っていかなければなりません。

そこで、旧相馬家住宅の保存に心を寄せていただいている方を中心に、連帯の輪である「柊の会」を立ちあげようと思いました。
会費も、特に定めた規則もない、旧相馬家住宅に思いを馳せる友好の輪です。

実際の修復に際し、時として会員の皆様には、金額に関係なくご支援のお気持ちをお願いすることもあると思います。この「柊の会」は修復保存に携わるスタッフに大きな勇気を授けてくれると確信いたします。

相馬家とは縁もゆかりもない一民間人が入手し、重要文化財に指定された旧相馬家住宅。
多くの人たちの手で守られ、後世に引き継がれていくことに、文化庁関係者、文化財保存に携わる人たちに、例のないモデルケースとして注目を集めることと存じます。

会員の方には、ニュースのお届け、主催イベントへのご招待、ボランテイア活動へのお誘いのほか、将来的には旧相馬家研究会(仮称)のような勉強会も計画しております。
一人でも多くの方が「柊の会」にご参加下さいますようお待ち申し上げます。

国指定重要文化財旧相馬家住宅
「柊の会」会長 落合治彦